◎日産が3期ぶり黒字、米中で新車が好調【910】

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カルロス・ゴーン社長が
ワンマン経営を長年続けた結果、
業績が悪化させた日産自動車。

決算発表を期に
大商いになっていますね。

先頭を切って進めてきた
電気自動車事業の努力が
報われたのでしょう。

ようやく株価が上昇してきたこともあり
長きに渡る下落トレンドから
復活の兆しが見えてきたと思います。

大型株で足は遅くても、
トレンド転換となれば
チャンスも多くなるものです。

◎日産が3期ぶり黒字、米中で新車が好調

日産自動車は、2022年3月期の
連結最終損益が600億円の黒字
になる見通しだと発表しました。

前期が4486億円の赤字だったため
今回の数字は大幅な業績改善の証です。

営業損益も1500億円の黒字
になる見込みです。
(同1506億円の赤字)

米国や中国で新車販売が好調に推移し、
従来の予想を上方修正しました。

営業損益、最終損益はともに
3期ぶりに黒字転換となります。

日産は年内にも複数の新型車を投入し、
更なる業績改善を確実にしたい考えです。

記者会見した内田誠社長は、
「構造改革が着実に進んでいる」
と強調しています。

同日に発表した21年4~6月期決算は、
売上高が前年同期比で71%増の2兆82億円。

最終損益は1145億円の黒字でした。
(前年同期は2855億円の赤字)

業績を裏付けるように、
新車販売は回復基調にあります。

1~6月の新車販売は、
中国が前年同期に比べて18%増、
米国が同34%増となりました。

日産は中国の新車販売の全体と
米国の多目的スポーツ車(SUV)タイプは、
それぞれ3年ぶりにプラスに転じ、
販売が回復しています。

昨年10月に投入した新型SUV「ローグ」
日本名エクストレイルは、

今年6月に、発売直後の昨年11月と比べて
6割増の3万台の販売に達するなど
堅調に推移しています。

世界では脱炭素の流れが強まり、
車の電動化が求められています。

日産は7月初旬、計10億ポンド
(約1500億円)を投じて、

英国で電池工場の新設と新型EVを生産する
計画を発表しています。

また、20年5月から21年末までに、
世界で合計で12車種の新型車を投入する
計画も順調に進められているようです。

この10月から22年3月に当初計画に比べて
25万台を増産する方針を示しているため、

半導体不足の回復が22年まで
ずれ込むのでは、との見通しが
投資家の間で懸念されていました。

しかし、今回の決算発表では
20年の売上高に比べて急激に
最終損益が回復したことで、

市場参加者がポジティブに反応したため
株価が堅調に推移しています。

技術の日産を掲げるなかで、
この先どれだけ浮上していけるのか
目が離せません。

チャートから確認してみると
長期的に1500円から300円の
水準の繰り返しであり、
レンジ相場と見ることができます。

今回の上昇で
どこまで株価が戻るのか。

長期で考えていくのも
投資の面白いところです。

今回注目が集まったことで
関連銘柄に波及する可能性も
考えておかなくてはなりません。

連想できる「日産関連銘柄」は、

・日産車体(7222)
日産系の車両組み立て会社であり、
今人気のSUVも取り扱っている

・ミクニ(7247)
燃料噴射器メーカーなので
主にガソリン車に対応する
部品を製造販売している。

・VTホールディングス(7593)
日産系ディーラーで
レンタカー事業も手掛ける。

・日産東京販売ホールディングス(8291)
日産系ディーラー最大手

などがあります。

日産の浮上にリンクすれば、
こういった銘柄たちにも
資金が向いていくかもしれません。

石井勝利。
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【注意】
このメルマガは石井勝利先生が執筆されたものです。
銘柄推奨や売買示唆するものではございません。

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