◎ANAが5000億円規模の「劣後ローン」【188】

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こんにちは。
お元気ですか。

夏のトレード、頑張りましょうね。
地道な努力が大切です。

いま、コロナの出口が見えない状況で、
航空業界は最悪ですね。

◎ANAが5000億円規模の「劣後ローン」

これについて書きますね。

いくらなんでも、国内もお客が増えない。
海外はほとんど、停止状態。

これでは、空のインフラ、
航空業界は大変です。

人員を安易に削減できず。
かといって、仕事はない。
資金が枯渇しないわけがありません。

そこで、ANA(9202)は、
現状を乗り切るために、
「劣後ローンの借り入れ」を
計画しているようです。

「劣後ローン」って、一体何か。
そう思いますね。

これは東日本大震災の時に、
東北の銀行が立ち行かなくなり、
これを活用して、
急場を乗り切ったローンです。

「劣後」とあるように、
返済期間は長い。
万が一、倒産したときは、
返済しなくてよい。

その代わり、金利は高い。
このようなものです。

借入先には、日本政策銀行、
民間の三菱UFJ、三井住友、みずほの
三行を予定しています。

もう少しいうと、
他の特定の債権または、
一般の債権よりも支払いの順位が
劣るローンのことです。

融資先が解散したり、
破綻したときに、
最後の順位で弁済されるものです。

このローンは、
一部が自己資本に算入できるという、
都合の良いものです。

しかし、航空業界は信用度は高く、
銀行の査定は厳しいものではなく、
政府のお墨付きがあり、
借り入れは問題がないと思います。

ただ、日本航空の再建では、
銀行の「債権放棄」が行われた経緯もあり、
たやすくはないものです。

というより、ここまで、航空業界が
追い込まれていることを示しています。
日本航空(9201)とて、
楽ではないはずで、
同じような方法を取る可能性があります。

「悪材料出尽くし」のように
買われる航空業界。

安易に投資はできないところまで、
追い込まれている現状を
認識しておきたいものです。

倒産はないにしても、
相当、厳しい状況です。

参考のために。

石井勝利。

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【注意】
このメルマガは石井勝利先生が執筆されたものです。
銘柄推奨や売買示唆するものではございません。

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