【メルマガ】歩み値のすすめ

From:ウルフ村田
自宅のトレードルームより、、、

こんにちは、ウルフ村田です。

いつもの日経平均ですが、
5月18日の大引けから
ぐぐんと上がりましたね!

20,500円を上回る場面も見られ、
ようやく本格的に調子が戻ってきたか!?と
思った次第でございます。

このまま21,000円までのぼってくれたら、
安堵できるといったところでしょうか。

外出自粛の日が続き、
いろいろ燻っていた身としましては、
これはうれしい流れです。

日々トレード三昧とはいえ、
気軽に外へ出られないとなると
やっぱり不満が溜まってしまいますからね。

散歩などで気分をリフレッシュするのも
トレードの一環だったりしますので、

同じように発散していた方は、
大小あれどストレスを
感じているのではないでしょうか。

緊急事態宣言もそろそろ解除される、との
噂もありますが、
はたしてどうなることやら…

計画がスムーズに進むかは、
国民の我慢強さに掛かっている…と
いったところですかね(^^;)

爆発しそうな方がそろそろ
増えてもおかしくない時期だと思いますが、
あと少しだけ踏ん張りましょう…

さて、いきなりですが
皆さんは“歩み値”を
ご存知でしょうか?

歩み値は株式投資で見られる指標で、
うまく使えれば有益な情報源と
なりうるものです。

ちなみに“テープリーディング”とも
呼ばれています。

ジェシー・リバモア氏という
相場師は歩み値を極めた方で、

チャートをいっさい見ることなく、
歩み値だけで利益を得ていたという
噂があります。

これが真実なら、
歩み値はあらゆる指標の中でも
特に秀でたものと考えられますね。

とまあ、実際かなり便利なのですが、
いかんせん見るところが多く、

はじめての方ですと、
どこをチェックするべきか
迷ってしまいがちなのが玉に瑕です。

そこで今回は、歩み値にある
“6つの要素”についてまとめました。

だいぶ長いですが、
良い道しるべとなる要素ですので、
ぜひお目通しください。

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1.スピード
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スピードはその名のとおり、
歩み値の速度を示す要素です。

これは取引の頻度にともなうもので、
取引が多ければ速くなり、
少なければ遅くなります。

前者はトレンド相場、
後者はレンジ相場として
見られることが多いですね。

「スピードが速ければ、
ㅤとりあえずトレードすれば良いの?」

と思われた方もいるかもしれませんが、
必ずしもそうとは限りません。

というのも、スピードの上がった場面が
見られたときは、以下の流れを
暗示している傾向にあるためです。

・トレンド後は急上昇、または急下降
・レンジ後はラインブレイク

これらの可能性があるので、
とりあえずの精神で迂闊にトレードすると、
思わぬ火傷を負ってしまいかねません。

特に注意したいのは、
やはり前者ですね。

スピードの速くなっている状況が
リアルタイムで見られたら、
その理由を考えてみましょう。

相場が熱くなっていても、
自身は冷静になることが大切です。

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2.サイズ
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サイズは取引量を指します。

歩み値の出来高とも
言い換えられますね。

数値の小さいほうは小口トレーダー、
大きいほうは大口トレーダーを
表しています。

双方の数値には結構な差がありますので、
こちらはすぐに見分けられるでしょう。

サイズに注目して、
実践するべきことは何か?と
いう点ですが、

歩み値を見てトレードする場合、
小口トレーダーよりも大口トレーダーに
張るのが基本となっています。

こうするのが良いとされている
理由としましては、

・小口トレーダーは損ばかり
・かたや大口トレーダーはガッポリ

といった背景があるためです。

しかしながら、常に大口トレーダーへ
張っていれば良いわけでもありません。

小口トレーダーの勢いが強い場合は、
こちらの波に乗ったほうが
良い結果を得られるケースもあります。

参考にはなるものの、
過信は禁物ってやつですね(笑)

チャートや他の情報も一緒に見て、
そのうえで判断したほうが
安定性は増すでしょう。

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3.やる気
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やる気は買い手、あるいは売り手の
それぞれの勢いを意味しています。

上昇が長引けば買い手、
逆に下降が長引けば売り手の
やる気が強いことになりますね。

当然ながら、勝率を高めるのならば
やる気のない側にはつかないのが原則です。

一例として、ブレイクアウトしそうな時に
売り手が冷めているようであれば、
そのまま上がる可能性が高いです。

ブレイクしたのが確認できたら、
買い手の熱がさらに増すことも
結構ありますね。

どうにも曖昧でわかりづらい!と
言いたくなることがあれば、
板情報と合わせて見てください。

たとえば、

「売りの板が明らかに薄いにも関わらず、
ㅤこれを落とそうとしているムードが
ㅤ買い手から感じられない」

このような場合は、
買い手にやる気がないと
考えられます。

じっくり様子見するか、
売り手側になんらかの兆しがあれば
そちらに乗ることを検討しましょう。

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4.あきらめ
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あきらめとは、大口トレーダーの方向性が
変化する状況を指します。

ラインをブレイクしたから
すかさずエントリーしたのに、
直後に戻ってしまった…

こんな苦い経験をした覚えは
ないでしょうか?

おそらく、100人中100人が
「ある」と答えるはずです。

このイヤ~な現象は…

そう、誰もが嫌うであろう
“だまし”です。

ブレイクアウトし、上昇トレンドへ
移行するかと思ったものの、

そのあとの勢いがないと
こうなる場合が多いですね。

歩み値を見ていると、

大口Aが買ったかたわらで、
大口Bが同じだけ売った

このような場面を
見られることがあります。

このとき、他の買い手が弱いと
大口Aもあきらめて、
売り手の勢いが勝ります。

その結果、
ブレイクアウト直後に反落。

つまり、だましとなるわけです。

だましの見られる背景には、
こういった鍔競り合いが
起こっているケースもあるんですね。

あきらめを見ておけば、
だましが起きたときに
迅速な対応をできるようになります。

張っていた側が降りたなら、
自分もそこで一緒に降りる。

これを心掛け、そして実践するだけで
損失をかなり抑えられるはずです。

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5.支配権
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支配権とは、買い・売り
それぞれの大口トレーダーの
サイズ比率を表します。

たとえば買いの数が5個あったとして、
売りの数が2個しかなければ、
5:2で買い手に支配権があることになります。

このように、どちらかへ
偏る場面がしばしば見られますが、
拮抗もありますので覚えておきましょう。

支配権を見る際に注意すべきなのは、
買い手が支配権を握っていたとしても、
上がり続けるとは限らないという点です。

あまりに上昇が目立つと、
売り手が急に畳み掛けてくるパターンが
結構あるんですね。

ですので、
エントリータイミングが悪いと…

「支配側に乗ったものの、
ㅤすぐに方向が変わってしまった」

こうなる可能性があります。

私がよく口にしている、
“ジャンピングキャッチ”と
なってしまうわけですね。

流れが悪いと少しでも感じたら、
すぐに手放しましょう。

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6.結果
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最後に、結果はエントリー後の
相場状況を意味します。

歩み値を見る限りは
買い側の大口に分があるのに、
株価はまったく上がっていない…

このような場合は、
「彼らの結果が出ていない」と
考えることが可能です。

ここで買ったとしても、
肝心の利益はあまり
見込めないでしょう。

買いの大口が弱いということは、
さらに強い売りの大口が
陰にいるかもしれないと察せます。

結果から先行きを見通すのは
簡単ではありませんが、

これができれば
トレード精度を飛躍的に
高められることでしょう。

以上が、歩み値の
6つの要素になります。

これらを次々と読み解ければ、
生まれたロジックをより確かなものに
できることは間違いありません。

歩み値なんて見ていなかったなあ…と
いう方がいらっしゃいましたら、
この機会にぜひチェックしてみてください。

必ずや、今後のトレードの
強力な助っ人となるはずです(*^-^*)

ウルフ村田

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