◎年金を中心にESG銘柄集中投資の流れに【880】

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環境対策で関連銘柄への
有利な資金の流入が
際立っています。

脱炭素にどれだけ真剣に
取り組んでいるかが、
これからの事業展開はもちろん、

株価の人気化にも
大いに影響しますので、
見逃すことはできません。

機関投資家も、大口も、
さらには個人投資家にも

ESG関連銘柄は
見逃せないターゲットになります。

◎年金を中心に
 ESG銘柄集中投資の流れに

複数のESG
(環境・社会・企業統治)関連の

株価指数に採用される銘柄の
株価上昇が目立っています。

これは「脱炭素」「温暖化対策」の
時流の流れでの株価変動であり、

その関連銘柄の出遅れ探しは
リターンを得る
重要な投資手法です。

ESG関連の銘柄が
値上がりしている最大の要因は

年金積立金管理運用独立法人
(GPIF)が指数に連動した

「パッシブ運用」を拡大している事が
要因の一つです。

運用資産の拡大に伴い、
投資マネーが流入し、

今後も株価が堅調に推移する
可能性が高いとみられます。

GPIFは、2017年7月、
3つのESG指数に連動する

パッシブ運用
(投資信託などの運用方法の一つ)を
始めました。

ETSEブロッサムジャパン、
MSCIジャパンESSEセレクト・
リーダーズ、

MSCI日本株女性活躍指数の
3指数です。

この3指数すべてに
採用される銘柄は全部で87。

しかも、東証株価指数(TOPIX)の
上昇率を長期的に上回っています。

実際の例を見てみましょう。

富士通(6702)は、
GPIFがESG投資を始めた後の
17年末から株価は2.2倍に。

中外製薬(4519)も
2.2倍になっています。
(現在は調整中)

7%高にとどまるTOPIXを
大きく上回ります。

13日の東京株式市場でも、
MS&ADインシュアランスグループ
ホールディングスや、

野村ホールディングスなどが
上げました。

なんといっても、追い風の元は
GPIFの投資拡大です。

20年3月末に国内株を対象にした
ESG指数の運用残高は

6.3兆円と17年度から
約4倍に膨らんでいます。

年金資金という巨大な資金が
運用目的、環境対応で
買っているのは、

「コバンザメ投資」から考えれば、
手を出さない手はないと考えます。

専門家はESG投資は
今後も増加傾向が続くと

言っていますが、
今の脱炭素の流れからいえば、

当然のことと言っても
過言ではありません。

採用銘柄への資金流が
今後も続くわけであり、

ターゲットとして、
見逃せないと考えます。

ただ、ESG評価が高い銘柄は
すでに高く買われている
ものもあるので、

まだ、あまり動いていない銘柄に
焦点をあてたいところです。

PBR(純資産倍率)の目安から、
割安なESG関連銘柄には
次のようなものがあります。

清水建設(1803)・住友林業(1911)
帝人(3401)・サイバー(4751)
出光興産(5019)・古河電工(5801)
ブリジストン(5108)・ホンダ(7267)
東京海上(8766)・三井不動産(8801)
大阪ガス(9532)

さらに、
PER(株価収益率)の
物差しでみると、

王子HD(3861)、アサヒHD(5857)、
伊藤忠(8001)、NTT(9432)、
カネカ(4118)、トヨタ(7203)、
KDDI(9433)。

これらに、注目です。

大型の銘柄が多いのは、
年金資金の対象だからです。

これ以外にもESG対応の銘柄は、
小型のものもありますので、
検索してみましょう。

石井勝利。
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【注意】
このメルマガは石井勝利先生が執筆されたものです。
銘柄推奨や売買示唆するものではございません。

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