【月刊ウルフ通信】5/31号

30日 NY市場はまちまちでした。

ダウ平均:3万3042.78ドル(- 50.56)
ナスダック:13017.43ポイント(+ 41.74)
S&P500:4205.52ポイント(+ 0.07)

先週末、バイデン大統領とマッカーシー下院議長が暫定合意に達したことで、ひとまずの安心感から買戻し先行で始まった。また、朝方発表された住宅関連の指標も良かったことも好感されたようです。

AIの大きな成長ポテンシャル期待で「情報技術」や一般消費財・不動産などが上昇して指数を牽引した。エヌビディアが一時時価総額が1兆ドルを突破し、AI関連への物色意欲が強かった。半面、エネルギー・素材・生活必需品は軟調でした。

午前10時発表の5月消費者信頼感指数は市場予想を上回り、1年先のインフレ期待は前月から減速したことで引き続きしっかりとした動き。しかし、その後の3月ダラス連銀製造業景況指数が悪くなったと発表、製造業の弱さが改めて確認された。また、債務上限合意案では大幅な支出削減もあって、景気底上げへの支援がないことで、今後の景気後退懸念もあって、全般、弱含みの展開になった。

午後、バーキン連銀総裁がタカ派的な意見の述べ6月も利上げ継続との見方も高まって、S&P500は一時マイナス圏に入り軟調に。引けにかけては下げ渋るが弱い動きでした。セクターでは一般消費財・情報技術が0.6%超上昇。一方、生活必需品が1%超、エネルギーも0.9%超下落。

VIX指数:17.46(±0%) 
原油価格:69.59ドル(-4.67%) 
10年物国債利回り:3.699(-1.96%) 
SOX指数:3549.39(+0.10%) 
金価格:1958.60ドル(+0.79%)

為替相場はドル円で139円77銭(円高)ユーロ円は150円00銭(やや円高)で戻っている。

225先物気配値は31090円で前日比290円ほど安く気配値は推移。日経平均CFDは31070円前後で推移。8時16分

さて、東京市場は、朝方はドル円相場が円高に傾いたこと。3連休明けの米国市場もナスダック・S&P500が小幅上昇しているが、依然と債務上限問題の対しての不透明感もあって、上値が重く不安定な相場であったことで、売り先行で始まるでしょう。夜間225先物終値も31120円(260円安)日経平均CFDも31120円前後推移(7時40分現在)からも久々に朝から売り優勢でスタート。

その後も、昨日安値(31064円)近辺の31060円近辺まで売り込むこともあると予想しています。夜間でも日経平均CFDも31060円まで下げる場面もあった。ただ、この辺では押し目狙いの動きも考えられるので、ドル円相場が、現状よりさらに円高に向かった場合には、「円買い・株売り」の裁定解消の動きもあるので、ドル円相場をしっかりウォッチしたいです。

米国では引き続き「NVIDA」への関心が強く、半導体関連が買われていた。また、生成AI関連へも物色の矛先が向かっていたことで、東京市場でも同様な動きも期待したいところです。ただ、既に買いが続いていることで、利益を確定する動きも見られるので、一息置いて、押し目狙いのスタンスで戦いたいです。

また、指数が軟調であれば、テーマ株への動きも期待したいところです。また、昨日、マザーズ指数が後場から大きく買戻しの動きもあって、叩かれていた銘柄への買戻しもあったことで、グロース市場、かなり出遅れ感もあることから、こちらにも資金流入の期待もあります。

朝方は売り先行で始まるので、売り一巡後の物色、じっくり構えてから臨みたい1日です。

《5/31 日経記事》
※トップ記事
●トヨタとダイムラー提携 商用車で日野自・三菱ふそう統合:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71480060R30C23A5MM8000/

※気になる記事
●1面 株高が問う進路(中) 富生む力に日米格差:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71480200R30C23A5MM8000/
●2面 チャットGPT、数字で分析:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71477990Q3A530C2EA1000/
●3面 世界景気減速にシグナル:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71478250Q3A530C2EA2000/
●12面 生成AI半導体、速度12倍 「米台連合」で年内投入:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71474750Q3A530C2FFJ000/
●19 面 中国、金を「爆買い」:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71472340Q3A530C2QM8000/
●21面 東証プライム、年初来安値117銘柄:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71470820Q3A530C2EN8000/
日経平均は31,000円を超えて堅調に推移していますが、個別銘柄や周りの投資家の話に目を向けるとそこまで好調とは言えない状況のようです。「地政学リスク」が叫ばれて、出口は一向に見えない中で、経済だけが盛り上がる保証はないと考えてます。
6月16日は四季報夏号も発売されます。それに伴ってオンラインなどで個別銘柄の情報も出ます。そこから銘柄を見つけるのが良いかと思います。

《前日の出来高急増銘柄》

■プライム

5715 古河機金
3940 ノムラシス
2418 ツカダGHD
5838 楽天銀
4551 鳥居薬

■スタンダード

2114 フジ日本
8944 ランビジネス
5935 元旦
7601 ポプラ
2112 塩水糖

■グロース

3042 セキュアヴェ
5244 jig.jp
7063 バードマン
3777 FHTHD
7353 Kラーニング

《前日のストップ高銘柄》※タッチも含む 

2114 フジ日本 東S
3667 enish 東S
3909 ショーケース 東S
4124 大阪油化 東S
4264 セキュア 東G
4813 ACCESS 東P
5935 元旦 東S
6225 エコム 名M
6578 エヌリンクス 東S
7077 ALiNK 東G
7131 のむら産業 東S
9927 ワットマン 東S

【ご注意】
特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。また、いかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。

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