From:不動修太郎
マレーシアのビーチリゾートホテルにて
こんにちは、不動です。
海外から見た日本の姿をよく知ることが
日本株式相場、為替を予想するために大切だという
記事をほぼ書き上げていました。
しかし、日銀の政策決定が発表されたので、
急遽、今回の記事を書き直しました。
1月末に日銀がマイナス金利を打ち出し、
株式と為替相場が大きく動き、
皆様から多くの質問を頂いております。
それらの質問については、既に個別に回答いたしましたが、
改めてこの記事で解説します。
1、報道で語られる「金利」とは?
テレビのニュース、新聞報道で単に
「金利」として報じられているのは
日本、アメリカ等の中央銀行が決めている短期金利です。
中央銀行というのは、国の経済政策を実行する機関です。
イギリスの中央銀行は大英銀行、日本では日本銀行ですね。
日本でみずほ銀行のようなメガバンクが、
日本銀行に1週間ほどの短期の借り入れを申し込むとします。
このような大手金融機関がお金を借りる場合には
「プライムレート」という低い金利でお金を借りることができます。
これまではその短期金利が、
年利に換算すると0.1%前後でした。
また逆に大手銀行が日本銀行に
お金を預入る金利も約0.1%でした。
このようにお金を預ければ、金利がもらえるし、
お金を借りたら、金利を支払うのが普通の金利、
つまりプラスの金利ですね。
2、マイナス金利とは?
マイナス金利というのは、聞きなれませんね。
ヨーロッパではマイナス金利を導入したことがありますが、
日本では初めての導入です。
都市銀行など大手金融機関にとっては、
手元のお金を日銀に預けると金利を支払わなくてはなりませんから、
そのお金を一般の企業などに貸し付けに回そうとします。
このようにマイナス金利の目的は
銀行の貸付を活発にすることが目的です。
3、マイナス金利の影響は?
マイナス金利は日本で前例がない政策ですから
その影響は、まだよく分かっていません。
銀行から貸出が増えるので、
銀行にとってはおそらくは業務が増えると思われます。
また、これまでお金が借りにくかった
新興企業にとっては、追い風となります。
ですから、バイオ関連、VR(仮想現実)など
研究費を借り入れる業種の株価が上がると予想しています。
為替については、すでに円安に動いていますね。
マイナス金利で円は安くなる方向に動きます。
これまでは、世界的な経済不安から円高に動くと
予想していましたが、様相が変わってきました。
とはいえ、急激な円安には動かないと見ています。
以上の事柄を念頭において、
日々のトレードに励んでください。
今日も記事を読んでくださって
ありがとうございました。
不動修太郎